Joint by Joint Approach(ジョイント・バイ・ジョイント・アプローチ)
ジョイント・バイ・ジョイント・アプローチはそれぞれの関節の主要な役割を、可動性(Mobility)と安定性(Stability)の2つに分類していき、身体はそれが交互に積み重なっているとする考え方で、ファンクショナルトレーニングを行う際の基本となっている身体の構造に関する考え方です。
表1:ジョイント・バイ・ジョイント・アプローチによる関節の分類(文献1より改変)
ジョイント・バイ・ジョイント・アプローチはそれぞれの関節の主要な役割を、可動性(Mobility)と安定性(Stability)の2つに分類していき、身体はそれが交互に積み重なっているとする考え方で、ファンクショナルトレーニングを行う際の基本となっている身体の構造に関する考え方です。
表1:ジョイント・バイ・ジョイント・アプローチによる関節の分類(文献1より改変)
安定性が求められる関節が支点となり、可動性が求められる関節が作用点となる事で身体の各セグメントはスムーズに動かす事が可能になります。ただ筋を鍛えて強くなるだけでは、効率の良い動きは実現しません。機能的な身体になるには、動かすべき関節を大きく動かし、固定する関節は筋で絞めてあげる事が重要です。また、FMS®の開発者であるGray Cookによると関節の安定性より可動性を優先すべきと言っており(文献4)、可動性トレーニングの重要性が示されています。
従って、可動性の関節を正しくストレッチして、適切な可動域である事が重要です。
肩関節
スポーツにおける上肢の力発揮を効率的で、効果的なものにするためには肩関節に由来する筋の短縮などは悪影響を及ぼします。特に、肩甲骨を外転させる筋群である大胸筋や小胸筋など筋肉が過緊張な状態である事が多く見られます。主な原因としては、ベンチプレスなどの上半身の水平面のプレス系のトレーニング後に正しくストレッチをしていない事です。
これらの筋の拮抗筋は伸張され、相反抑制状態になり、フォースカプルは崩れ、力発揮は乱れます。このような状態はヤンダによって上肢交差性症候群(Upper Crossed Syndrome)と名付けられ、機能不全の象徴のように知られています。こうならないために、上記であげた筋の長さは適切な状態であり、肩関節の可動性が十分である必要があります。
FCB 胸筋群のストレッチ
胸筋群の短縮が強い場合、ストレッチポール上で同じように水平伸展させる動的な胸筋群のストレッチを行っても問題がありませんが、全可動域においてストレッチを行うには適切な高さがあるFCBの上で行う事をおススメします。
回数は10回を1セットとして、肩関節の角度を変えて、ストレッチされる筋線維を変えながら3~5セット行いましょう。
従って、可動性の関節を正しくストレッチして、適切な可動域である事が重要です。
肩関節
スポーツにおける上肢の力発揮を効率的で、効果的なものにするためには肩関節に由来する筋の短縮などは悪影響を及ぼします。特に、肩甲骨を外転させる筋群である大胸筋や小胸筋など筋肉が過緊張な状態である事が多く見られます。主な原因としては、ベンチプレスなどの上半身の水平面のプレス系のトレーニング後に正しくストレッチをしていない事です。
これらの筋の拮抗筋は伸張され、相反抑制状態になり、フォースカプルは崩れ、力発揮は乱れます。このような状態はヤンダによって上肢交差性症候群(Upper Crossed Syndrome)と名付けられ、機能不全の象徴のように知られています。こうならないために、上記であげた筋の長さは適切な状態であり、肩関節の可動性が十分である必要があります。
FCB 胸筋群のストレッチ
胸筋群の短縮が強い場合、ストレッチポール上で同じように水平伸展させる動的な胸筋群のストレッチを行っても問題がありませんが、全可動域においてストレッチを行うには適切な高さがあるFCBの上で行う事をおススメします。
回数は10回を1セットとして、肩関節の角度を変えて、ストレッチされる筋線維を変えながら3~5セット行いましょう。
文献1:Michael Boyle. Advanced in Functional Training. On Target Publication. 2010